top of page
INOUT_WORKS_logo.png
検索

オリンピックから学ぶこと

inoutworkscom

大橋悠依選手が200と400のメドレーリレーで金メダル2冠を獲得した。快挙です。おめでとうございます!一躍注目を浴びた大橋選手ではあるが、現在25歳の彼女は2016年まで順位も上がらず、注目されていなかった。2017年からはメダルを獲得し始め、ついに東京オリンピック出場選手として選ばれるまでになったのだが、快挙後本人を特集したテレビ番組で、大橋選手自身が取材に答えていたのは「何度も水泳を止めたいとコーチに話した」とか「自分の弱い部分ばかり気になっていた」とゴールドメダリストとは思えない発言だった。彼女のスイマーとしての素質や強さを早くから見抜いていた平井監督には彼女は自信さえつければ、世界で名を轟かせるスイマーになるとわかっていたのだろう。終始プールサイドを和やかなムードにして大橋選手の気分を上げる配慮をしていたようだ。番組で大橋選手と他の選手の泳いでいるときの水の抵抗差をグラフィックで示していたが、大橋選手は体幹がブレないのだそうだ。左右の手を動かし体全体が左右にブレがちな背泳ぎや自由形では特にそうだが、息継ぎをするたびに体が左右に振れ、それが水の抵抗を生み、結果スピード減退を促すことになる。この事実から、大橋選手は先天的か後天的かはさておき、水の抵抗を極力避ける泳法を体得していたのだ。それでも、つい数年前まで勝てなかったのは、ひとえに「自信の欠如」だったのだろう。

これは他のすべての人間の営みにも通じていると思った。アーティストだろうが会社員だろうが、他人がマネできない素晴らしい長所を持っていても、本人がそれに気づかず、弱点ばかりを意識していたら、飛び立てない蝶のようなものだ。周囲の誰かが本人に気づきを与えたり、自信を付けるよう促す。こうした環境が本人を羽ばたかせるのだと改めて実感したのだ。

もちろん、自信ばかりが先行、実力が伴わない輩は、自重しながら日々精進しないといけないが、実力は自信があってこそ、そのパワーが何倍にも増すのでなかろうか、と思った次第。


閲覧数:13回0件のコメント

最新記事

すべて表示

「Music Lane Festival Okinawa 2025」に関する記事を『Billboard Japan』に寄稿しました。

アジアの音楽文化交流や発展に寄与することを目的とする「Music Lane Festival Okinawa」は、国内外のアーティストやアジア各都市から音楽業界の関係者を招く、日本国内でも稀有なショーケース・フェスティバルであり、日本やアジアのアーティストが世界で活躍するき...

Webメディア『ソレドコ』にインタビューが掲載されました。

近年、アジア各国で日本人アーティストの人気が高まってきている背景について語りました。音楽配信のサブスクリプションサービスやSNSの普及などで、国内外問わずJ-POPに触れる機会が増えたことに加え、日本人アーティストの高い技術力や音楽ジャンルの多様性、アニメの主題歌などで親し...

日経クロストレンドにフジロックフェスの寄稿をしました

日経クロストレンドに『フジロックが27年愛される理由 協賛企業は「運命共同体」』と 『自然と共生する「フジロック」 クリーンエネルギーに分別回収の環境配慮』の2本の記事を寄稿しました。フジロックフェスの永続性をビジネスとサステナビリティの両面から考察した面白い記事となってい...

Comments


© 2021 INOUT WORKS LLC.

  • Facebookの社会的なアイコン
  • Twitterの社会のアイコン
bottom of page