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余った外貨の処理方法

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出張や旅行で海外に行くと日本円を現地通貨に両替するのは誰しも同じだろう。クレジットカードももちろん持参するし使う機会もあるのだが、コンビニや場所によっては露店、屋台でご飯を食べる場合、往々にして現金対応になる。僕の場合、ホテルにチェックインすると財布から日本円を抜いて金庫に預ける。そして空港で両替した現地通貨を封筒から出し、財布に入れ替える。そうすることで財布に2つの国の通貨が混ざらないようにし、使いやすくするのだ。そして帰国日に外貨が余っていたらそれを全て免税店やレストランで使い切るようにしている。もちろん外貨は端数が出るので、購入したお土産の残額はクレジットカードで支払うのだ。免税店も手慣れたもので、いろんな外国人客が同じお願いをするのを察知してか、素早く残額を計算、クレジットカードで対応してくれる。ただ、空港で搭乗までに時間がなかったり買い物をする用事がないときは、中途半端な外貨をポケットにいれたまま日本に帰国することもある。と、ここ数年の僕の外貨対応を書いてきたわけだが、今でこそ現地空港で使い切るという方法を編み出したものの、海外に出張する機会が増えてから過去20年間の殆どを、こうした対応をせず過ごしてしまったので、大変困ったことが起きていた。それは、自宅に複数の国の外貨がどんどん膨れていったことである。最初は「また出張に行く時に使えばいいや」と気軽に考えていたのだが、次回の出張で持参することはなく、それどころか外貨持ち帰りの回数が数回から数十回に膨れ、国の数も次第に増え、どれがどこの国の硬貨か分からない状況に陥ってしまったのだ。紙幣は価値も比較的高いし、次回の出張用に取ってあるのだが、コインは重いし価値も低いので、気づけば布製の袋一杯に結構な重さの外貨が、自宅の片隅に忘れ去られてしまっていた。あるとき妻が「この外貨の袋、ユニセフに預けたら」と助言をしてくれた。いいアイディアと思い調べたところ、郵送費は全て発送人払いとのことだった。数キロはあるので、これはちょっと負担だなあと思ってそれからまたしばらく寝かせてしまっていた。でも、いよいよ気になってきた妻が「お金は使ってもらってなんぼだから、このままここに置いておくと、コインにも可哀そうだし、自分の運も下げるよ」と言われ、再度ウェブで他の方法を調べてみたら、隣の駅の銀行でそのまま預かり、ユニセフに代行寄付をしてくれるとのことだった。早速全ての外貨をかき集め、銀行に持ち込んだところ、対応してくれた店員さんはニコニコして重たい袋を預かってくれたのだ。本当は各国の通貨に事前に仕分けてあげれがもっと良かったのだろうが、そこは何卒よろしくお願いします!と心で念じながら外貨とお別れをしたのだった。気分がすっきりしたし、今後はなんとしてでも外貨は持ち帰らない、余っても空港の店員さんにあげよう、と誓ったのだった。


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