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最近気になるアーティストというかシンガー

ネットから日々多くの楽曲、映像が流れている昨今。ちょっと情報過多に陥りがちだが、その中でも最近自分の耳を強く惹きつけたシンガーをご紹介したく思う。

一人目はDoul(ダウル)。福岡出身の18歳で、知り合いのプロデューサーが手掛けている。

まず、声にやられた。なんとも野太く低いトーンのボーカルは、一瞬で誰か分かるくらい個性的だ。そして、英語詞によるパフォーマンス。独学で習得したようだが、いかにも勉強しました的な発音ではなく、かな~りネイティブな発音を意識している。なんでも海外で挑戦したいようだし、リンキンパークに影響を受けているとのこと。更には、自身のレーベルを立ち上げて、楽曲制作はもちろん、映像やアートワーク全般に対しても自身が関わっているという、かなりのこだわりようだ。声っていう楽器は、天賦の才能で与えられたもので、後々獲得できるものではない。その意味で彼女は歌うべくして歌っているシンガーなのだろうと考えている。今後の活躍に大いに期待したいし、機会があればパフォーマンスをこの目で直視したいと思っている。

そして、二人目がao(アオ)。彼女は15歳のシンガーであり、ソングライターでもある。ビクター所属でまだデビューしたての新人。Spotifyのearly noise2022に選出されている。彼女の声はウェットで、倍音が聞こえるような豊饒なトーンを有している。聴いていると包み込まれるような優しを感じるし、とてもティーンの歌声とは思えない大人びた感じがギャップを帯びており、そこがまた面白い。コロナ禍で行われたのだろう、無観客のライブハウスで撮影されたパフォーマンス映像を観たが、声もさることながら、本人がとても気持ちよく歌っている様が、こちらにも心地よく伝わってきた。伸びしろはうんとある。彼女のライブパフォーマンスも機会があれば拝見したいと思っている。


こうして10代の面白いシンガーが徐々に音楽業界の色を塗り替えていくと、同世代のシンガーも刺激を受けるだろうし、海外市場での可能性もぐんと近づいてくると感じた。こう紹介したうえで、改めて講釈を垂れると、シンガーは天賦の恩恵にあずかった人であり、こればかりは全てのミュージシャンが享受できるわけではない。だからこそ、こうしたシンガーはその才能に努力を加えないと更なる高みには辿り着けないと思う。また、天賦の才能が与えられなかったとしても、音楽業界で生き残っているアーティストはたくさんいる。努力や知識、感受性でもって獲得した後天的な才能こそ、とっても重要なのでは、と感じる。音楽業界、今後もまだまだ面白くなりそうな気配である。

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