あと1週間で2021年が終わる。大晦日にやることと言えば、のんびり家でゴロゴロしながらみかん食べて紅白歌合戦を観るという人がいまでも多いのではないだろうか。
で、紅白。僕の幼少時には視聴率も高く国民的番組で、多分に漏れず関根家も観ていたので、仕方なくというか、大晦日は紅白を観るものだ、という先入観がしっかり根付いていた。それが、大学に入り一人暮らしを始めてから、ずーっと紅白を観ていなかった。理由はこれといって思い当たらないが、おそらく裏番組で行われた漫才や格闘技に目移りがしたのだろう。入社して音楽業界に入ってからも、自分がNHK担当になったこともなかったからか、仕事で紅白を観るという意識はほとんどなかった。
40代に入ってからだろうか。紅白出場歌手で自分の興味のある、またはどんなパフォーマンスを披露してくれるのか興味津々のアーティストが出演するタイミングだけ観るようになった。ジャンルは問わない。シンガーソングライターであったり、ときには演歌歌手でも素敵なパフォーマンスで心を奪われたこともある。
で、今年の紅白。皆さんはどう思われるだろうか。今回は有観客で行われるという。少しずつ来場者ありでイベントらしさが復活してきたのは喜ばしいのだが、出演者リストを見て考えることがある。
この1年で大御所が紅白出場を辞退するケースが目立った。北島三郎、五木ひろし、など最多出場者がごそっと抜け落ちてきた。加えて、演歌ジャンルの歌手枠が8組にまで激減。
誤解して欲しくないが、僕は演歌が好きなわけではない。かといって特段嫌いでもない。事実、過去に地方営業所で演歌歌手のプロモーションで巡業キャンペーンを行い、とても有意義だった思い出がある。好きな演歌歌手も実際に存在する。
僕の議論したいポイントはそこではない。演歌歌手枠の激減もそうだが、最近のヒットアーティストも演歌歌手もごちゃまぜで出演順が決まっていることである。昔はテレビのある居間がお茶の間として家のメインエリアだった。そこではお祖母ちゃんから息子夫婦、孫に至るまで全員が食事を共にし、テレビを共有していた。そんな時代から4半世紀以上が過ぎ、今ではYouTubeがテレビにとって代わっている時代。そんな時代に、国民的番組を主張して出演順を決めても、孫にとっては「石川さゆり、興味ない」だし、お祖母ちゃんからしたら「まふまふって何者?」だ。
そんな世代間共有が番組を通じてできないのなら、いっそ時間帯でゾーニングしてしまったらいかがなものか。
番組スタートから20時台までは早く寝るじいちゃん、ばあちゃん向けの演歌や往年のヒット曲を歌うベテランシンガー。21時台からエンディングまでは50~60代以下若年層までをカバーするアーティストやにわかヒットシンガーで固めるとか。
まあそうすると、一層世代間離れが起きるのかもしれないが、現実問題そうすることで時間帯でのターゲティングは間違いなく成功すると思う。
この際、視聴率は気にせず進めていったらどうか。個々の視聴者を世代別でゾーニングすることで視聴者メリットがあるならば、それはそれで特殊法人であるNHKならではの面目躍如かと思う。
年末なので勝手なことをほざいてるが、ふとそう思った次第である。
で、今年の紅白も楽しみに観る予定だ。誰が目当てかは、、、
決まってるでしょ♪
Σχόλια