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K-POPに思う

  • naokinoutworks
  • 2021年8月11日
  • 読了時間: 2分

日本の楽曲や日本人アーティストを海外に進出させることを生業にしていた僕は、これまで意図的にK-POPを避けてきた。それがこの秋から大学で教鞭を執るにあたり広く音楽ビジネスを語れる状況にすべきと思い、最近『K-POPはなぜ世界を熱くするのか』という書籍を読んだりSNSでK-POPの近況を、スポティファイでBTSを聴いているうちに、なぜJ-POPがグローバルという視点で捉えたときにK-POPに対抗できないのか僕の中で一目瞭然となった。目から鱗である。そして、日本人アーティストのグローバル化においては、シンガーソングライターやバンドではなく、ポップスターやグループが最も可能性が高いと確信するに至った。詳細は語らないが、簡単に述べると①SNSを駆使して②デビュー前から韓国の練習生制度のように徹底的なレッスンを受ける環境が整うことが、世界戦略のためには必要だということ。そして、そのためには自らが制作者というよりも発信者として寝食問わず頑張れるか否かが大きな分かれ道ということだ。実際に韓国型オーディションを行うレーベルが日本でも出てきている。語学やダンスレッスンを行い、デビュー時からグローバル戦略の体制が整っていることを目標とするのであろう。うまくいけばいいが、もう1つ日本に問われているのは企業がその戦略通りスピード感と柔軟性を伴っていけるのか、ということだ。韓国は社会もそうだが、「パリパリ」文化だ。なんでも早く対応する柔軟性とスピード感。もちろんその考え方にはリスクやデメリットもある。但し、グローバル戦略でK-POPと肩を並べるにはどうしても必要な要素なのだ。隣国がデビューさせるグループは楽曲、ダンス、歌唱、語学、マナー、メンタルケアなど様々な面で日本のグループを上回っている。もちろん日本ならではのバンドやアニソンのカルチャーがあるのは否定しない。なので、そこは韓国が模倣できないジャンルとして更なる飛躍を遂げるべきだ。だが、いざグローバル戦略を考えた場合、圧倒的に不足しているのがファンとのコミュニケーションだと学んだ。さあ、今後日本が本格的なグローバルアーティストを生むためには、日本の企業文化や風土が試される番だ。自分が生きている今は、とても面白い時代だとつくづく感じている。


 
 
 

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