コロナ禍でここ1年半ほど海外に行けていない。そのためか気が漲っていた体が緊張感を一気に吐き出して、精神力で保っていた体調が一気に崩れていった感じがする。
2019年12月の上海と台北がコロナ前の最後の出張だったが、帰国後の週末知人と飲む日になってから風邪のような症状に見舞われ、すぐに帰宅。2020年1月には蜂窩織炎という漢字名からして恐ろしい病気に左足が罹ってしまい1週間以上満足に歩けなくなってしまった。その後春から歩行すると途中で足裏が痺れる症状が起き、整骨院3軒に通うが結局完治せず、知人の病院でMRIを撮ったら脊柱管狭窄症ということが発覚。腰痛の末期症状らしい。ここまでいろんな病気に立て続けに攻められると、士気も挫かれるのだが、そこは粘り強さが売りの拙者。なんとか耐えてリハビリに通ったり、ストレッチをしたり、ウォーキングに精を出したりと、克服しようと躍起なのである。
ただ腰痛が発覚してからは、今後の海外出張は新たに気構えないと難しいのではと考えている。楽器や機材、スーツケースをこれまで空港カウンターでがんがん重量計の上に持ち上げていたが、今後は腰痛を盾にスタッフの方にお願いせねばならんだろうし、機内もエコノミークラスは腰に悪いからと、一人だけビジネスクラスに乗せてもらう(もちろん差額は自費)なんてことも想定しておかねばならない。せいぜい足手纏いにならないようにせんといけないなあと感じている。
齢55。まだまだだと思っていた矢先に弱い55になってしまった。ああ、情けない。
でも何をするにも健康が一番。昔はそんなことを口にするのは年寄りばかりと思っていたが、自分がまさにその時期に来たのかと思うと、残りの人生悔いなく生きよう、と心に固く誓うのであった。
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