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オリンピックから学ぶこと

  • naokinoutworks
  • 2021年7月29日
  • 読了時間: 2分

大橋悠依選手が200と400のメドレーリレーで金メダル2冠を獲得した。快挙です。おめでとうございます!一躍注目を浴びた大橋選手ではあるが、現在25歳の彼女は2016年まで順位も上がらず、注目されていなかった。2017年からはメダルを獲得し始め、ついに東京オリンピック出場選手として選ばれるまでになったのだが、快挙後本人を特集したテレビ番組で、大橋選手自身が取材に答えていたのは「何度も水泳を止めたいとコーチに話した」とか「自分の弱い部分ばかり気になっていた」とゴールドメダリストとは思えない発言だった。彼女のスイマーとしての素質や強さを早くから見抜いていた平井監督には彼女は自信さえつければ、世界で名を轟かせるスイマーになるとわかっていたのだろう。終始プールサイドを和やかなムードにして大橋選手の気分を上げる配慮をしていたようだ。番組で大橋選手と他の選手の泳いでいるときの水の抵抗差をグラフィックで示していたが、大橋選手は体幹がブレないのだそうだ。左右の手を動かし体全体が左右にブレがちな背泳ぎや自由形では特にそうだが、息継ぎをするたびに体が左右に振れ、それが水の抵抗を生み、結果スピード減退を促すことになる。この事実から、大橋選手は先天的か後天的かはさておき、水の抵抗を極力避ける泳法を体得していたのだ。それでも、つい数年前まで勝てなかったのは、ひとえに「自信の欠如」だったのだろう。

これは他のすべての人間の営みにも通じていると思った。アーティストだろうが会社員だろうが、他人がマネできない素晴らしい長所を持っていても、本人がそれに気づかず、弱点ばかりを意識していたら、飛び立てない蝶のようなものだ。周囲の誰かが本人に気づきを与えたり、自信を付けるよう促す。こうした環境が本人を羽ばたかせるのだと改めて実感したのだ。

もちろん、自信ばかりが先行、実力が伴わない輩は、自重しながら日々精進しないといけないが、実力は自信があってこそ、そのパワーが何倍にも増すのでなかろうか、と思った次第。


 
 
 

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